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ノーベル物理学賞に「複雑系研究」真鍋・ハッセルマン・パリージ各氏

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

真鍋淑郎氏、クラウス・ハッセルマン氏、ジョルジョ・パリ―ジ氏(左から)。

今年ノーベル物理学賞は複雑系の研究に寄与した3人の科学者が受賞した。スウェーデン王立科学アカデミーのノーベル委員会は5日(現地時間)、今年のノーベル物理学賞受賞者として真鍋淑郎氏(日系米国人・90)、クラウス・ハッセルマン氏(ドイツ・90)、ジョルジョ・パリ―ジ氏(イタリア・73)ら3人を選定した。

米国プリンストン大学教授の真鍋氏とドイツ・マックスプランク気象研究所創立者のハッセルマン氏は物理学を応用して地球温暖化を予測した功労が認められた。地球の気候を物理的にモデリングし、リアルタイムに変わる気候を定量化して安定的に地球温暖化を予測することができた。真鍋氏は数学的理論と大気の物理的特性だけを用いて、大気中の二酸化炭素が増加した場合に地球の表面温度がどれくらい上昇するのかを推定した。ソウル大学地球環境システム工学部のソン・ソクウ教授は「真鍋教授は気候モデルを事実上最初に作った物理学者」とし「1960年代にモデリングをして推定した指標温度が最近ほぼ類似の値を示している」と説明した。

これより10余年後、ハッセルマン氏は真鍋氏の理論を海洋分野に応用した。特にハッセルマン氏は天気が不安定でも気候変化モデリングが信頼できるという点を明らかにした。おかげで人間の二酸化炭素排出が大気の温度上昇に影響を及ぼすという事実を証明することができた。


両氏と共にノーベル物理学賞を受賞したイタリアのローマ・ラ・サピエンツァ大学教授のパリ―ジ氏も数学的なモデリングで複雑系を研究した点は同じだ。ただしパリ―ジ氏は無秩序で複雑な材料から隠されたパターンを発見した。熱い液体ガラスを冷水に入れて急激に温度を低くすると無秩序なガラス分子の複雑系が作られる「スピングラス(spin glass)」システムを研究した。なぜこのように複雑な形態が作られるかは依然として謎だ。韓国高等科学院物理学部のパク・ヒョンギュ教授は「特定の数学的方法(レプリカメソッド)を使って数学的方法で問題を解いた」と説明した。



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