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【社説】「労組無法天下」をいつまで放置するのか=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
現代重工業の労働組合(全国民主労働組合総連盟傘下)が昨日、ストライキに入った。争議発生申告などの法的手続きは踏まなかった。一昨日は会社本館の正門で職員と衝突した。その過程で職員1人が目のあたりをひどく負傷した。会社側によると失明のおそれもあるという。労働組合はこの日、蔚山(ウルサン)のハンマウム会館という建物を違法に占拠し始めた。31日に開催される株主総会を阻止するためだ。株主総会を妨害できないようにする決定を裁判所が出したが、これを無視した。法が無視され、法秩序を守るべき警察は傍観した。ハンマウム会館の3階には外国人学校がある。生徒はいつ登校できるか分からない状況だ。

現代重工業の労働組合は22日には警察に暴力を行使した。同社ソウル事務所の前に立つ警察官を殴り、首の後ろを引っ張った。警察官およそ30人がけがをした。2人は歯が折れた。警察は現場で12人を逮捕したが、11人を釈放し、1人に対してのみ逮捕状を請求した。判事は証拠隠滅と逃走のおそれがないという理由で検察の逮捕状請求を棄却した。警察官が白昼に無差別暴行を受けたが、一人も拘禁されなかった。我々は本当に法治主義国家に暮らしているのか疑ってしまう。

同社の労働組合が集団行動をするのは、経営陣による大宇造船海洋買収、現代重工業法人分離という決定のためだ。会社の将来に希望が見えず雇用不安定を招くと主張する。労働組合も会社と自分たちの利益のために意見を提示することができる。しかしそれはあくまでも法の枠内でしなければいけない。会社側は買収・合併過程で雇用を減らすことはないと約束した。雇用を縮小する動きもない。それでもストライキをするのは、経営的判断にまで労働組合が介入するのと変わらない。


現政権の発足以降、労働組合の違法行為は大きく増えた。会社の役員を殴り事業場を無断占拠したのは一度や二度でない。国会の塀を壊したり、最高裁の法廷に入ってスローガンを叫んだりもした。それでも逮捕されない。警察は過剰鎮圧として告発されたり懲戒を受けたりするよりは、むしろ殴られる方がよいという態度を見せる。検察・裁判所までが法律違反行為に寛大であるため、労働組合はさらに気勢をあげる。この悪循環を断つ責任を負う政府と与党はいったいどこに隠れたのか。法を犯した側が声を高め、暴行を受けた側が黙り込む非正常をいつまで国民は見なければいけないのか。



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