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【社説】文大統領の冷徹な現実認識、行動で成果を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨日、与野5党の代表を招請し、対北朝鮮特使団の訪問結果を説明した。文大統領は「首脳会談で多くの合意があるとは考えていない」とし「国際的な制裁と圧力の枠の中で会談が行われるだろう」と述べた。「目標は当然、非核化だ。核拡散防止や核凍結では満足できない」とも話した。政府が北核問題を「核凍結」でうやむやにするのではという疑問を解消したのだ。また、野党の一部の憂慮とは違い、南北関係は北核問題に進展があってこそ改善するという冷徹な現実認識も表した。前向きに評価したい。野党も非核化と南北対話を並行発展させようとする大統領の努力に超党派的な協力を惜しむべきではない。

しかし各論には多くの罠が隠れていることに留意する必要がある。文大統領が明らかにしたように南北首脳会談の成敗はその前に行われると予想される朝米対話にかかっている。ひとまず金正恩(キム・ジョンウン)委員長が「非核化」を口にしただけに、米国は少なくとも北朝鮮との探索的対話には出る可能性が高まった。しかし北朝鮮の労働新聞は7日、「朝鮮の核保有は正当であり争点になり得ない」と主張し、金委員長に本当に非核化対話の意思があるのか疑わせた。たとえ北朝鮮が非核化対話に出てくるとしても、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の代わりに「朝鮮半島非核化は韓米同盟破棄と在韓米軍撤収が先」という従来の立場を繰り返せば、朝米対話はしない方がましという結果をもたらすかもしれない。

したがって政府は、北朝鮮が米国との対話で非核化の意味と順序をめぐり誠意のある議論をしなければ首脳会談は水の泡となり、制裁強化と軍事行動の可能性だけが高まることを知らせなければいけない。朝米対話で非核化の突破口が開かれれば、4月末の南北首脳会談は米国と国際社会の支持の中で水が流れるように進行するだろうが、そうでなければ実現自体が不透明になる。


文大統領の決意が求められる。南北の首脳はすでに2回も会った。しかし合意した内容はすべて紙切れになった。北朝鮮は韓国に「会談に応じた見返り」として金銭を要求し、我々はこれに応じて支援を惜しまなかったが、非核化においてはいかなる進展もなかった。「今回の首脳会談も北に核開発の時間を与えるだけでは」という洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党代表の指摘を文大統領は軽く考えてはいけない。今回の首脳会談だけは名称から「核会談」と決め、非核化に実質的な成果を出すことを北朝鮮に要求する形で強い態度で臨む必要がある。金委員長も自身の口から非核化議論の意志を明らかにしただけに、当然これを受け入れるべきだ。

米国との隙間のない強調も必須だ。対北朝鮮特使団代表の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が北朝鮮から戻って2日後の8日に米国を訪問し、訪朝結果を説明することにした点は評価できる。透明な情報共有を通じてソウルとワシントンが北朝鮮の非核化と韓半島の平和に一致した戦略で臨むことを願う。



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