平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)が食中毒という思わぬ伏兵に襲われた。7日、ノロウイルス(食中毒菌)感染者54人が新たに発生して合計86人となった。
韓国疾病管理本部は21人の感染者が出た江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)にある研修センター「ホレッ五台山(オデサン)青少年修練院」で、7日も39人の追加感染者が確認されたと明らかにした。また、旌善(チョンソン)などに宿泊し、同修練院で教育を受けた警備員3人の感染が新たに確認された。警察・記者団・スキージャンプ運営要員ら12人も追加で感染が確認された。
2日間にわたり、平昌だけでなく江陵(カンヌン)や旌善などで同時多発的に発生した。保健当局関係者は「ノロウイルスの感染がこのようにバラついて同時発生するケースはあまりない」として当惑しているという。まだノロウイルスがどこからきたのかは明らかにされていない。修練院の地下水や食糧などを調査したが無駄骨だった。
最も多くの感染者が確認された修練院は、平昌オリンピック組織委員会が食品医薬品安全処に通知した運営人材宿舎名簿からもれていたことが明らかになった。このため、十分な衛生点検をしていなかった。
組織委は昨年10月、運営人材宿舎89カ所の名簿を食品医薬品安全処に通知した。食品医薬品安全処はこのうち地下水を使用する18カ所に殺菌消毒装置を設置した。3カ所は地下水を上水道に変えた。
地下水は代表的なノロウイルス汚染源だ。また、食品医薬品安全処は厨房の衛生点検を行い、食材料使用法などの食中毒予防教育を行ってきた。1カ所につき5回以上行われた。
だが、修練院で食中毒が発生したことから、ここが運営人材宿舎であることが明らかになった。組織委は事故直後、修練院を含め名簿からもれていた宿舎16カ所を新たに追加した。最初の名簿からもれていた理由は、組織委保安部がサービス企業U社と契約をし、U社が修練院と契約したためだった。「下請け-再下請け」により、組織委管理名簿からもれてしまうことになった。組織委のソン・ペッギュ報道官は「安全人材は軍や警察のほか、サービス会社スタッフもいて多岐にわたる。単なる検問検索警護企業は安全管理室の統制を受ける。大会運営人材宿舎が数百カ所にわたる。自分たち(食品医薬品安全処を指摘)が(名簿を)把握するべきで、我々が名簿を与えていないのではない」と述べた。
ノロウイルス感染の核心媒介物は人の手だ。手洗いを十分にするか、手指消毒剤を毎回使用することで予防できる。だが、消毒剤が不足していたことが明らかになった。アンソニー・エドガー国際オリンピック委員会(IOC)メディア総括本部長は7日、平昌アルペンシアリゾート内メインプレスセンター(MPC)のメディア記者会見で「我々スタッフ3人もノロウイルス感染検査を受けて隔離中」としながら「IOCの医師とも話したが、ノロウイルスは手から感染するため、手洗いを十分に行い清潔を維持するべきだが、手指消毒剤を平昌で購入することができず、江陵の一部商店で販売している」と述べた。エドガー氏は平昌組織委に消毒剤を購入して備えつけるよう要請した。
これに伴い、疾病管理本部は平昌選手村などに手指消毒剤を緊急に備えつけた。疾病管理本部感染病管理センターのキム・ヒョンジュン・センター長はこの日の記者会見で「ノロウイルスは1~2月に最も多く発生して4月まで続く。五輪期間中の発生も予想して備えていきたい」と述べた。
7日に訪韓したマイケル・ライアン世界保健機関(WHO)事務次長補は「ノロウイルスは冬に世界的に流行する疾患だ。どこにでもあるありふれたものだ。平昌から感染者が出たと言ってもそれほど驚くようなことではない」とし「ただし、感染病がこれ以上広がらないように初期対応に万全を期すことが重要だ。ワクチンや驚くような秘法はない。食べ物の衛生管理と手洗いを徹底して行うことが最も重要だ」と述べた。
韓国疾病管理本部は21人の感染者が出た江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)にある研修センター「ホレッ五台山(オデサン)青少年修練院」で、7日も39人の追加感染者が確認されたと明らかにした。また、旌善(チョンソン)などに宿泊し、同修練院で教育を受けた警備員3人の感染が新たに確認された。警察・記者団・スキージャンプ運営要員ら12人も追加で感染が確認された。
2日間にわたり、平昌だけでなく江陵(カンヌン)や旌善などで同時多発的に発生した。保健当局関係者は「ノロウイルスの感染がこのようにバラついて同時発生するケースはあまりない」として当惑しているという。まだノロウイルスがどこからきたのかは明らかにされていない。修練院の地下水や食糧などを調査したが無駄骨だった。
最も多くの感染者が確認された修練院は、平昌オリンピック組織委員会が食品医薬品安全処に通知した運営人材宿舎名簿からもれていたことが明らかになった。このため、十分な衛生点検をしていなかった。
組織委は昨年10月、運営人材宿舎89カ所の名簿を食品医薬品安全処に通知した。食品医薬品安全処はこのうち地下水を使用する18カ所に殺菌消毒装置を設置した。3カ所は地下水を上水道に変えた。
地下水は代表的なノロウイルス汚染源だ。また、食品医薬品安全処は厨房の衛生点検を行い、食材料使用法などの食中毒予防教育を行ってきた。1カ所につき5回以上行われた。
だが、修練院で食中毒が発生したことから、ここが運営人材宿舎であることが明らかになった。組織委は事故直後、修練院を含め名簿からもれていた宿舎16カ所を新たに追加した。最初の名簿からもれていた理由は、組織委保安部がサービス企業U社と契約をし、U社が修練院と契約したためだった。「下請け-再下請け」により、組織委管理名簿からもれてしまうことになった。組織委のソン・ペッギュ報道官は「安全人材は軍や警察のほか、サービス会社スタッフもいて多岐にわたる。単なる検問検索警護企業は安全管理室の統制を受ける。大会運営人材宿舎が数百カ所にわたる。自分たち(食品医薬品安全処を指摘)が(名簿を)把握するべきで、我々が名簿を与えていないのではない」と述べた。
ノロウイルス感染の核心媒介物は人の手だ。手洗いを十分にするか、手指消毒剤を毎回使用することで予防できる。だが、消毒剤が不足していたことが明らかになった。アンソニー・エドガー国際オリンピック委員会(IOC)メディア総括本部長は7日、平昌アルペンシアリゾート内メインプレスセンター(MPC)のメディア記者会見で「我々スタッフ3人もノロウイルス感染検査を受けて隔離中」としながら「IOCの医師とも話したが、ノロウイルスは手から感染するため、手洗いを十分に行い清潔を維持するべきだが、手指消毒剤を平昌で購入することができず、江陵の一部商店で販売している」と述べた。エドガー氏は平昌組織委に消毒剤を購入して備えつけるよう要請した。
これに伴い、疾病管理本部は平昌選手村などに手指消毒剤を緊急に備えつけた。疾病管理本部感染病管理センターのキム・ヒョンジュン・センター長はこの日の記者会見で「ノロウイルスは1~2月に最も多く発生して4月まで続く。五輪期間中の発生も予想して備えていきたい」と述べた。
7日に訪韓したマイケル・ライアン世界保健機関(WHO)事務次長補は「ノロウイルスは冬に世界的に流行する疾患だ。どこにでもあるありふれたものだ。平昌から感染者が出たと言ってもそれほど驚くようなことではない」とし「ただし、感染病がこれ以上広がらないように初期対応に万全を期すことが重要だ。ワクチンや驚くような秘法はない。食べ物の衛生管理と手洗いを徹底して行うことが最も重要だ」と述べた。
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