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韓国系ビクター・チャ氏、駐韓米国大使内定者から落馬…北朝鮮政策意見の相違?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2017年6月、中央日報-CSISフォーラムで発言中のビクター・チャ教授(写真=中央フォト)

米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長でジョージタウン大学教授を務める韓国系米国人のビクター・チャ氏は、もう駐韓米国大使職指名検討の対象者ではなくなった。30日(現地時間)、ロイター通信が米政府官僚の言葉を引用して報じた。ワシントン・ポスト(WP)も、トランプ政府がチャ氏を駐韓米大使に指名しないことにして新たな候補を物色していると報じた。チャ氏はこれに関連してまだ論評は出していない。

これに先立ち、米政府はチャ氏を駐韓米国大使に内定し、昨年12月には韓国政府にアグレマン、すなわち任命同意を要請して韓国政府は直ちに承認手続きを完了していたことが分かっている。アグレマンまで受けた大使内定者を指名しないのは非常に珍しい。

WPは「北朝鮮政策に関する考え方の違いがホワイトハウスの駐韓米国大使選択を狂わせた」というタイトルの記事で、チャ氏が昨年末トランプ政府の北核政策に対して個人的に同意できないという意向を明らかにしたことで駐韓米国大使の指名を受けられなくなったと伝えた。WPによると、チャ氏はいわゆる「bloody nose(鼻血)戦略」として知られている、北朝鮮に対する制限的な攻撃に対して懸念を提起し、トランプ政府が韓米自由貿易協定(FTA)を廃棄すると圧力をかけることにも反対した。


WPは、ホワイトハウスが他の駐韓米国大使候補を物色中であることを匿名の米政府高位官僚が確認したと明らかにし、専門家はホワイトハウスが政治家の中から候補を探す可能性が高いとみていると報じた。また、大使指名過程をよく知るある消息筋が、チャ氏の検証過程で大使職位を任せられない問題が提起されたと明らかにしたが、その内容について言及しなかったと付け加えた。

オバマ政権下で仕事をしたことのある官僚OBは、WPに対して「相手国のアグレマン、任命同意を受けた大使候補の検証過程で遅まきに問題が見つかるのは極めて珍しい」と説明した。

現在、駐韓米大使の席は昨年1月にマーク・リッパート前大使が離任してから空席が続いている。トランプ政府発足から1年以上経つものの、マーク・ナッパー代理大使体制が続いている。今月19日、ヘザー・ナウアート米国務省報道官はCNNに対し、駐韓米大使の空席が続いていることについて「ホワイトハウスよりも先に話すべきことはない」とし「大使が空席でも駐韓国大使館は大使代理体制を通じてしっかり運営されている」と述べた。



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