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与党には怒り、野党には失望…「支持政党ない」政治失踪時代=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

共に民主党の安敏錫議員(右側)が7日、国会で開かれた「崔順実国政壟断国政調査第2次聴聞会」でセウォル号事件当日7時間の間に大統領が行った行跡に関して金淇春前大統領秘書室長に質問している。金前室長はこの日、議員の質問に「セウォル号事件当時、官邸で起きたことは知らない」と知らぬ存ぜぬの一点張りで押し通した。

「国会、しっかりしろ。国会は役目を果たせ」。3日、ソウル光化門(クァンファムン)をはじめ、全国で開かれた第6回ろうそく集会で市民はこのようなスローガンを叫んだ。集会に参加した文在寅(ムン・ジェイン)前「共に民主党」代表、安哲秀(アン・チョルス)前「国民の党」常任代表、朴智元(パク・ジウォン)「国民の党」院内代表など野党政治家らも「しっかりしろ」という苦言を聞かざるを得なかった。

青瓦台に向かっていたろうそくの灯りが国会がある汝矣島(ヨイド)へ広まっている。与野党を問わず、政界の支離滅裂な姿に失望感を覚えた市民の忍耐心が限界に至っていることを表している。

これは統計でも確認できる。ソウル大学傘下研究機関であるソウル大学社会発展研究所が2日から3日間、首都圏や釜山(プサン)・大邱(テグ)・大田(テジョン)など6大都市の男女1000人(15~69歳)を対象にアンケート調査を行ったところ、セヌリ党・民主党・国民の党など主要3党の支持率はいずれも大きく下落したことが分かった。


この研究所が回答者に第18代大統領選と第20代総選挙、崔順実(チェ・スンシル)事態など3つの時期に分けて支持する政党を尋ねたところ、セヌリ党への支持率は21.1%ポイント(30.3%→22.4%→9.2%)とその下落幅が最も大きかった。民主党(36.3%→31.3%→22.9%)と国民の党(20代総選挙12.8%→崔順実事態5.9%)の支持率も共に下落した。

同期間、「支持する政党がない」という無党派層は17.2%から53.4%に増加した。それだけ政界に対する不信が大きくなったという意味だ。アンケート調査を行ったソウル大学社会学科のチャン・ドクジン教授は「今回の事態で野党は状況を先導して対応できず、ろうそく集会の行方に後追いする姿を見せただけだ。朴大統領とセヌリ党に対する怒りが一次的にあるが、野党の無能さに対する失望も相当なもの」と分析した。

特に各政党で伝統的に強気を見せた年齢層が支持を撤回した割合が大きかった。セヌリ党の離脱者の半分以上(57.8%)は50~60代であり、民主党は40代の離脱者(36.8%)が、国民の党は20代の離脱者(28.9%)が最も多かった。チャン教授は「与党の場合、国家システムの弱点が明るみに出てから、国に対するプライドの大きい『国家中心の保守』層が離脱したもので、野党は弾劾案の表決を遅らせたことで青・中年層が支持を撤回したもの」と解釈した。

次期大統領選の候補に対しても「支持する候補がいない」という回答が29%と最も多く、文在寅(22%)・李在明(イ・ジェミョン)(15.4%)・潘基文(パン・ギムン)(10.7%)・安哲秀(4.9%)・朴元淳(3.8%)の順だった。セヌリ党の離脱者のうち37.8%は「支持する候補がいない」、18.4%は「潘基文」と答えた。民主党と国民の党の離脱者のうちそれぞれ23.5%、28.9%が李在明城南(ソンナム)市長を次期大統領選の候補として選んだ。

専門家らはこのような政治失踪を乗り越える新たな対策が必要だと話す。ソウル大学政治学科のパク・ウォンホ教授は「帝王的大統領制など既存の韓国政治が持っていた問題が一気に噴出した。新しい政治システムの設計に関する議論が必要」と話した。



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