呉俊鎬(オ・ジュンホ)教授がHUBOを抱きしめていると、あたかも親子のようだ。現在、呉教授が作っているHUBOは身長120センチの一般人間型ロボットHUBOと身長170センチの災難対応用DRC HUBOの2種類。
好きなことを楽しんでみると大きな実になった。今年、官と民の最高の賞が呉教授に集まっている。第49周年科学の日だった先月21日、呉教授は科学技術振興に寄与した功労で科学技術勲章最高等級の創造章を受けた。来月1日には第26回湖巌賞工学賞を受賞する。湖巌賞はサムスングループの創業者、故李秉チョル(イ・ビョンチョル)会長の号にちなんで1990年に制定された賞だ。毎年、学術・芸術および社会発展と人類福祉の増進に優れた業績を残した人物を選定して授賞する。賞金だけで3億ウォン(約3000億円)、純金50匁のメダルも授与される。10日、大田KAISTのHUBOラボで呉教授にインタビューをした。
--多くの賞を受けている。
「恐れ入る。私よりもっと熱心な方も多い。成果が良いとして大きな賞を与えるのもよいが、成果としてそれほど表れていないが大変の努力をされている方々が隠れてしまわないか、やや負担に思う。より責任感を持って研究に専念しなければいけないようだ」
呉教授が作ったHUBOは年初にスイスで開催された世界経済フォーラム(WEF、ダボス会議)総会に招待され、世界政界・財界の指導者の前に立った。昨年、米カリフォルニアで開催された世界災難ロボット大会(DRC)で米国や日本の最先端ロボットを抑えて優勝した。HUBOに次ぐ2位が強力な優勝候補だった米ボストンダイナミクスのチームだ。同社は生きている生物のように足で蹴ってふらついてもバランスがとれる軍事用ロボットで有名なところだ。2014年にグーグルが買収して話題になった。
--忙しそうだ。近況はどうか。
「突然忙しくなり、落ち着かない。年初のダボスだけでなく最近は中国北京で開催されたグローバルカンファレンスに行って演説した。もちろんHUBOと一緒だ。国内でも忙しい。先月のノルウェー首相の訪韓をはじめ、国家行事にいつも呼ばれていく。サムスン・現代・LGなど国内の大企業だけでなく、米国・中国・インドなど海外投資家もよく訪れてくる。16日からスウェーデンのストックホルムで開催される国際ロボットカンファレンス(ICRA)にも行く」 (中央SUNDAY第479号)
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