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【取材日記】食い違いを見せた文化財庁-国立中央博物館=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=キム・フェリョン記者

17日午後、ソウル景福宮(キョンボックン)内の国立古宮博物館庭園。「原州(ウォンジュ)法泉寺址智光国師塔」(以下、智光国師塔)解体工事を知らせる案内が目に入った。塔の周辺には工事に備えて仮設物が設置されている。22日から本格的な解体に入り、2019年までに原形を復元する予定という。智光国師塔は国宝第101号で、高麗時代の智光(984-1067)国師の舍利を祭った浮屠だ。精巧で華麗な彫刻が目を引く傑作だ。過去1世紀の間、韓国・日本を行き来しながら9回以上も場所を移す過程で塔自体が大きく破損した。今回の工事は過去の栄華を取り戻す「全身手術」に該当する。

しかし限界があった。塔の基壇部にあった4つの獅子像が消えたからだ。その間、日帝強占期に盗難にあったと知られていた。獅子像は仏塔を守り、世の中を守護する象徴だ。16日、うれしい便りが伝えられた。獅子像が国立中央博物館(以下博物館)の収蔵庫に保管されてきたことが確認された。「歯が抜けた獅子」のように過去60年余り孤独に立っていた塔の栄華がよみがえるか期待される。遅くなったが幸い。

期待はここまでだ。今回、我々の文化財行政の問題点が表れた。文化財の2大機関である文化財庁と博物館に食い違いが生じた。博物館側は3年前に獅子像の存在を知り、保存処理まで終えたが、これを文化財庁に公式通知しなかった。文化財庁は解体工事を準備しながら関連事実を後に確認したが、学界と国民に知らせなかった。単なる文化財ではなく、国を代表する国宝に関する誤った情報を正すことを怠ったという批判を避けがたい。


両機関には話す言葉がある。「1962年の国宝指定当時、獅子像は確かになかった。博物館側が発見の事実を知らせなかったため今まで知らなかった」(文化財庁)、「昨年6月の学術誌『美術資料』に研究結果を公開した。必ず文書で通知しなければいけないのか」(博物館)という立場だ。1年に3人ほどの人材を交流する両機関の釈明としては困窮する。

振り返ってみよう。智光国師塔は韓国戦争(朝鮮戦争)当時、塔の相輪部が爆撃を受け、1万個余りの破片となった。57年、相輪部はコンクリートで復元したが、獅子像は紛失の恐れがあるため博物館の収蔵庫に保管された。当時の復元チームが正確な記録を残さず、博物館側も3年前に獅子像の正体を把握することになったという。当時、該当情報を公開していたとすれば、今のような誤解と混乱は避けることができたはずだ。ミン・ビョンチャン博物館研究企画部長は「両機関の疎通が不足していた。今後、協力体制を強めていく」と述べた。そのありふれた言葉のように、これからがまた始まりだ。

パク・ジョンホ文化専門記者



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