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韓経:30年前「サムスン半導体の家庭教師」だったシャープ、独自技術だけに固執して没落(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「サムスン電子の半導体の家庭教師」だった日本シャープが、台湾の鴻海(ホンハイ)グループに売られることになった。「シャープペンシル」の発明もしたシャープは1912年に設立されて100年以上になる。一時は日本の電子産業を導いていた大手企業が、外国に買収されるのは初めてだ。シャープから見よう見まねで半導体技術を学んで世界最高の半導体企業になったサムスン電子としては隔世の感を抱くには十分だ。環境の変化について行けないまま過去の栄光である中小型LCD(液晶表示装置)に執着したことが結局、売却につながったというのが業界の評価だ。

◆シャープは「サムスンの家庭教師」

サムスングループ創業者である李秉チョル(イ・ビョルショル)会長は1983年、半導体事業進出を盛り込んだ「東京宣言」を発表した。このため世界最高の技術を持つ日本電子企業に技術の伝授を要請した。当時、世界の半導体業界のトップを争っていた日立製作所や東芝、NECなどはサムスンの要請をとても冷酷に断った。「赤ん坊のトラ」を育てる恐れがあるという憂慮のためだった。


日本電子企業の中で唯一サムスンの手を握ったのがシャープだった。シャープはサムスン社員を技術訓練生として受け入れた。サムスン半導体の礎を積んだキム・グァンホ半導体事業本部長(元副会長)と李潤雨(イ・ユンウ)半導体開発室長(現非常勤顧問)らは1983年2月末に社員らと共に日本のシャープを訪れた。李会長は「技術を完全に伝授してもらうまで戻ってくることを考えるな」と命令した。

だが、それが全てだった。シャープは技術移転に積極的ではなかった。(好きなように)学べという形だった。工場でメモもできないようにした。訓練生身分だったサムスン社員はわき見をしながら技術を学ばなければならなかった。それぞれ違う技術を学んで後でつなぎ合わせる形だった。このようにして学んだ技術で世界最高の半導体企業サムスン電子が誕生した。シャープがサムスン電子の半導体の家庭教師と呼ばれる理由だ。

サムスンはこのような縁を大切にした。2013年にシャープがLCD供給過剰の危機に陥るとサムスンは104億円を出資して3.05%の持分を取得した。シャープの子会社だった堺ディスプレイ(SDP)と大型LCDの長期供給契約も締結した。

◆中小型LCDの独自路線が招いた禍

シャープは25日に開かれた臨時理事会で鴻海の買収提案を受け入れることに決めた。鴻海が提示した金額は出資を含め計6600億円(約7兆2800億ウォン)に達する。鴻海はシャープの持分66%を確保することになる。鴻海はシャープと共同運営中である大型LCDパネル生産業者であるSDPの資産も買収する。



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