５５インチ、１００インチ…。壁の一面を占める大型テレビを、引っ越しの際には巻き物のようにくるくると巻いて軽々と移動できたなら？

２～３年後にはこんなことが現実になりそうだ。ＬＧディスプレーは今年初めに米ラスベガスで開かれた消費者見本市のＣＥＳ２０１６でくるくる巻けるローラブルディスプレーを使った１８インチのテレビを公開した。よく曲がるプラスチックの有機ＥＬで作ったこのローラブルテレビは丸めると半径は３センチメートルにしかならない。

ＬＧディスプレーのキム・グァンジン常務は「来年を目標に透明で曲がる６０インチの大型ローラブルディスプレーを開発している」と話した。


財布のように半分に折りたためるスマートフォンも近く登場する可能性が大きい。サムスンディスプレーは２０１４年１１月に世界で初めて折りたためるフォルダブルディスプレーを開発し、サムスン電子が製品化を進めている。ディスプレーを折りたたみできればスマートフォンとタブレットを合わせた新しい製品が出てくるだろう。開いた時はタブレットで、たためばスマートフォンに変身する形だ。

ディスプレーが賢くなったりもする。通訳・翻訳ソフトウェアで世界１位のシストランインターナショナルは今年初めに韓国企業のグリーン光学と共同開発した「通訳・翻訳めがね」をＣＥＳ２０１６で公開した。液晶パネルを使ったこのめがねをかけて外国人と対話すれば目の前に５０インチ大の仮想スクリーンが広がり韓国語に翻訳してくれる。

シストランインターナショナルは「ディスプレーがソフトウェアに出会えば活用範囲はさらに広くなる」と話した。



＜韓国新成長動力１０＞（８）次世代ディスプレー…有機ＥＬ、中国との格差来年にはゼロに（下）