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【取材日記】忍耐心を持って見にくい現代車労組

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=キム・フェリョン

毎年の定例行事でストライキを展開する現代(ヒョンデ)自動車労組が9日、組合員の賛否投票でストライキを決議した。とりあえず雇用側と追加交渉を行うものの、要求事項を受け入れなければいつでもストライキに入るという圧迫だ。

現代車労組の要求案を開いてみると、分別能力を疑うほどだ。賃金の7.8%引き上げと当期純利益の30%を成果給として求めて主張している。定年は65歳に延ばし、賃金ピーク制をしないよう要求している。「国内の生産量について労使間協議する」という内容まで含めた。

漢陽(ハンヤン)大学のソンウ・ミョンホ教授(未来自動車工学)は「最近の会社の状況を考慮すれば、賃金引き上げ要求は行き過ぎている。生産量についての労使合意は経営権の侵害」と指摘した。


労組自らストライキをする資格があるのかというところから確かめてみなければならない。韓国自動車産業協会によれば国内完成車企業の1人あたり平均年俸は9234万ウォン(約942万円)で世界最高水準だ。ドイツのフォルクスワーゲン(9062万ウォン)や日本のトヨタ(8351万ウォン)よりも高い。一方で生産性は落ちる。1人あたりの年間生産台数が韓国は37台なのにフォルクスワーゲンは57台、トヨタは93台だ。

会社の状態が良いというならば分からなくもないが、そうでもない。現代車は昨年4年ぶりに最悪の実績を出した。今年はさらに悪くなった。現代車は今年上半期に、販売は3.2%、営業利益は17%落ちた。国内市場の占有率は今年に入って40%を超えられないでいる。27万ウォン台まで上がった株価は10日現在で15万6500ウォンと5年前の水準にとどまった。労組の主張が、幼い子供が駄々をこねる姿のように見られる理由だ。

現代車労組は周囲を一度見回してみてほしい。韓国GM・ルノーサムスン車・双龍(サンヨン)車は労使が早目に賃金交渉を妥結した。ストライキをすると鉢巻きをしめたのは現代・起亜車だけだ。海外の自動車企業等も労使が力を合わせて難局を解決している。今年上半期グローバル1位に上がったフォルクスワーゲンは1990年代と2000年代初めに2度の危機を体験した際、労使が勤務時間短縮による人件費節減と勤務時間の柔軟化に合意した。トヨタは勤務時間・生産性を連係させて賃金を支給する。GM労使は強力な構造調整に合意した。

現代車はさまざまな面で国内製造企業の「長兄」だ。労組組合員だけで4万6000人と国内単一事業所基準で最大規模だ。現代車労組の動きをうかがうほかの企業労組も多い。現代車の賃金交渉が「韓国労使関係のバロメーター」と呼ばれる理由だ。大林(テリム)大学のキム・ピルス教授(自動車学)は「現代車労組が『危機意識』を体感しているのか疑問」としながら「もし現代車が危機に直面すれば、相当部分は労組の責任」と話した。「剛性・貴族労組の典型」というレッテルを現代車労組が自ら外さなければならない時だ。

キム・キファン経済部門記者



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