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<中国戦勝節>「東風5B」誇示して世界平和強調した習近平

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
3日に開催された天安門広場の閲兵式はいくつかの点で中国歴代政権の閲兵式と違った。建国60周年、70周年など10年周期で開催してきた慣例に従えば2019年まで待たなければならない閲兵式を、抗日戦争70周年に合わせて操り上げた時期選択がまず違った。さらに重要なのは国際行事として開催した点だ。51カ国に招待状を送り、日本とフィリピンを除いた49カ国の代表を天安門の城楼に座らせた。国際社会に発信するメッセージがあったということだ。

その最初は「崛起」だ。政治評論家の章立凡氏は「国際社会に中国の威力を見せるために企画された」と述べた。1万20000人の将兵と500基の先端武器、200機の戦闘機が見せた地上最大の軍事ショーは、中国の崛起を刻み込むための道具だった。閲兵式の規模だけでなくディテール(細部)も同じだった。五星紅旗を持った中国儀仗隊は人民英雄烈士碑から国旗掲揚台まで正確に121歩を歩いた。日清戦争に敗れて「東洋病者」と呼ばれた121年前の中国ではないという点を再確認させる装置だった。習近平国家主席は演説で「70年前の勝利で中国は世界強国の地位を取り戻した」と強調した。

今回の閲兵式のもう一つのキーワードは「平和」だった。閲兵式とは合わない概念だ。習主席は「正義必勝、平和必勝、人民必勝」という言葉で演説を締めくくった。習主席は「中国は永遠に覇権を追求しない」とも述べた。3月の博鰲(ボアオ)アジアフォーラムの演説でも同じように述べた。習主席は機会があれば中国脅威論を払拭する発言をしている。記念式の最後には平和の象徴であるハトを飛ばした。工場稼働中止でスモッグが消えた北京の空がその効果を最大化させた。


習主席の発言の核心は「人民解放軍は世界の平和を守護する使命を帯びている」と明らかにした30万人兵力削減宣言だった。しかし兵力削減の裏は崛起とつながる。中国軍に「兵力削減」は「強軍」の先決条件だ。北京大の梁雲祥教授は「習近平の軍事政策の特徴は精鋭化であり、人が多いか少ないかは関係ない」とし「陸軍を減らし、海・空軍、砲兵、サイバー部隊は強化するという戦略」と述べた。兵力削減はトウ小平時代から続いてきた流れだ。1985年にトウ小平は100万人減らし、その後、後任者が97年に50万人、2003年に20万人減らした。その代わり米国の空母を脅かす潜水艦戦力を強化し、核・ミサイルなど戦略武器を飛躍的に発展させた。その一端を見せたのがこの日の閲兵式に登場した大陸間弾道ミサイル東風(DF)5Bと空母キラーの東風(DF)21Dだ。

すなわち中国は崛起と平和が矛盾しないことを訴えようとした。まだ国際社会はこれを受け入れないようだ。西側の指導者が閲兵式に出席しないのもこうした理由だ。このため9月中・下旬に予定された国連総会演説と米中首脳会談という外交舞台は、閲兵式を終えた習主席にとってより大きな課題だ。



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