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昨年MERS発生した米国、素早い隔離で2次感染発生せず(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国で中東呼吸器症候群(MERS)が急速に広がっているが、これをうまく統制した国もある。米国は2人、ドイツは3人の患者が発生したが、2次・3次感染を防ぐのに成功した。

米国では昨年5月2日に初のMERS患者がインディアナ州で発生した。米疾病対策センター(CDC)は、「サウジアラビアに居住し病院に勤めていた医療界従事者が帰国後に咳や発熱の症状が現れ、地元の病院に入院した。検査の結果MERSの感染が確認された」と発表した。続けて5月11日にはフロリダ州で2人目のMERS患者が発生した。

短時間で2人の患者が発生したが、MERSは米国内でこれ以上広がらなかった。徹底して準備された対応シナリオがあったためだ。当時CDCのトム・フリーデン所長は、「中東など世界との交流が頻繁なだけにMERSが米国に上陸することを想定しており、それに必要な準備をしてきた。そのため素早く措置することができた」と話した。


MERS拡散を防いだ一番の貢献者は迅速な診断システムだ。米国1号患者はサウジを離れて8日後に、2号患者は10日後にMERS感染の診断を受けた。韓国で最初の患者が、バーレーンを離れた5月3日から17日ぶりの5月20日に感染判定を受けたのと比較される。

米国1号患者は4月24日にサウジを離れ英ロンドン、米シカゴを経てインディアナ州に到着した。帰国から4日後に地元の病院の救急室を訪れそのまま入院した。州保健当局は患者の症状と旅行歴を見てMERS検査を実施した。患者を隔離して治療し、入院から4日でMERS陽性と判定した。患者の家族、医療スタッフ、航空機とバスの搭乗客を追跡して状態をチェックしたがすべて陰性の判定が出た。米国2号患者はサウジを離れて9日後にフロリダ州の病院に入院し、入院から2日でMERSの判定を受けた。彼が立ち寄ってきたロンドン、ボストン、アトランタ、フロリダのルートでの密接接触者を調査したが感染者はいないと確認された。米国の患者2人はともに完治して退院した。



昨年MERS発生した米国、素早い隔離で2次感染発生せず(2)

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