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韓国外相「安倍首相、過去と断絶する絶好の機会を逃してはならない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

外交部の尹炳世長官

外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は28日、「ニクソン米大統領だけが中国に行けた。安倍晋三首相も日本を正しい未来の方向に導くためにそうしたリーダーシップを見せることもできる」と話した。

尹長官はソウル市内のホテルで開かれたフォーラムでのあいさつで、「世界の視線が(米国を訪問中の)安倍首相に注がれている。彼がドイツがしたように過去と明確に線を引く黄金のような機会を逃してはならないという声が全世界から出ている」としてこのように話した。

ニクソン元大統領は1972年に中国を訪問し、デタント外交で両国関係の突破口を開いた。確固とした保守主義者として果敢な外交的決定を下したニクソン大統領のように安倍首相も過去を勇気を持って直視しなければならないという意味だった。


尹長官は過去史問題に対する米国の立場にも言及し安倍首相を圧迫した。彼は「米国は日本との同盟を重視する。だが、昨年4月にオバマ米大統領が訪韓した際に歴史問題に対して強く話したことからわかるように、米国は歴史論争による緊張を緩和するためにも努力している」と話した。オバマ大統領は当時旧日本軍慰安婦被害に対し「戦時であることを勘案してもぞっとする衝撃的なこと」と話した。

尹長官は日米関係と韓米関係が“ゼロサム関係”でない点も強調した。彼は「現在最上の状態である韓米同盟が日米同盟により弱まったり重要性が落ちることはないだろう」と話した。

一方、与党セヌリ党の金宗フン(キム・ジョンフン)議員は28日と29日の2日間にわたりワシントンDCの議会ビルの前で1人デモをする。安倍首相のずれた歴史観を批判し、日本政府の“歴史ロンダリング”の中断を促すデモだ。金議員は2007~2011年に閣僚級ポストの通商交渉本部長を務めた外交官出身で、韓米自由貿易協定(FTA)当時米国側交渉代表のカトラー通商代表補から「剣闘士」というニックネームをもらった。

セヌリ党のユ・スンミン院内代表は28日の党院内対策会議で金議員のデモを紹介し、「個人の抗議努力は涙ぐましいが政府の対日・対米外交戦略の不在と失敗を指摘せざるをえない」と話した。国会外交統一委員長である羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)議員は、「外交環境が容易でないことはわかるが、国益のための戦略的判断の機会を逃すようで残念だ」と指摘した。





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