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【社説】国民の信頼を失った首相の辞任は不可避=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
李完九(イ・ワング)首相が昨日、海外訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領に辞意を表明した。朴大統領は近日中または27日の帰国直後に辞意を受け入れるとみられる。これで首相の去就をめぐる政局の混乱はひとまず整理されそうだ。首相の辞任は避けられなかった。朴大統領は16日、中南米訪問のために出国する直前、金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表から事実上「首相の辞任は不可避」という世論を伝え聞いた。大統領は「帰国してから決める」と述べたが、27日の帰国まで待つには混乱の程度が大きかった。

特に重要な変数は野党の解任建議推進だった。新政治民主連合は議員総会を開き、解任建議案を提出する方向で意見をまとめる態勢だった。解任建議の可決にはセヌリ党議員14人以上が賛成に合流する必要があった。もしこのようにして可決すれば、朴槿恵政権は内部分裂で急速なレームダックに向かったはずだ。朴大統領はまだ5年任期の半分も満たしていない。初年度は相次ぐ人事惨事と国家情報院の書き込み事件、2年目はセウォル号事態とチョン・ユンフェ文書波紋で国政のエネルギーを消耗した。来年4月には総選挙が待っている。仕事をする時間が十分でないが、首相問題で権力内の地震が発生すれば、深刻な状況になる可能性が高い。公務員年金と労働市場の改革を含む4大改革課題が揺れる。

李首相は4・19記念式で、自由民主主義をよりいっそう成熟させ、国の品格を高めようと述べた。世論が首相の辞任を要求したのは国の品格のためだ。首相は大統領の委任を受けて国政を総括する地位だ。その人物が成完鍾(ソン・ワンジョン)事件で嘘、言葉の言い換え、言い逃れで一貫した。


李首相は成氏と親しい関係ではないと述べた。しかし李首相は過去20カ月間に成氏に23回会ったという記録が発見された。検察の調査の結果、過去1年間に2人の間に携帯電話の着信・発信が210回ほどあったことが明らかになった。半分だけつながったとしても100回ほど通話があったという計算になる。成氏が3000万ウォン(約330万円)を渡したという扶余(プヨ)選挙事務所には確かに成氏が行き、2人が会ったという証言も続いている。ところが李首相は自分とこれほど緊密に接触した成氏が選挙事務所に来たかどうかさえも「思い出さない」と述べた。李首相が何度も言葉を変えた事実を議員が指摘すると、李首相は「忠清道の話し方」という詭弁で忠清道民の名誉を傷つけた。

3000万ウォンの真実とは別に、李首相は首相職を遂行できる品格と能力を喪失した。中央日報が李首相の速やかな辞任を要求したのもこうした理由だった。李首相は「私にも名誉がある」と主張してきた。もし李首相が本当に3000万ウォンを受けていなければ、時間がその名誉を守るだろう。もう朴政権は後任の首相を準備しなければいけない。いくつか徳目が必要だが、何よりも政権の雰囲気を一新できる徳目を備えた首相が必要だ。



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