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【社説】12日間の国政空白、国民は惨めだ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴槿恵(パク・クネ)大統領が李完九(イ・ワング)首相の去就問題を締めくくらず中南米4カ国訪問に入り、「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト」をめぐる国政空白と政局混乱が長期化する兆しが表れている。新政治民主連合は昨日、「李首相が退かなければ首相解任勧告案を出す」と圧力を加えた。

問題はセヌリ党でも首相の交代を要求する声が高まっているうえ、人事権者の大統領が12日間も国を空けるというところにある。大統領不在時に国政の運営を統轄するべき首相に対し、国民と与野党が背を向けるという不幸な事態が生じているのだ。

さらにあきれるのは、事実上「時限付き首相」と変わらない李首相の態度だ。李首相は昨日、首相執務室に向かいながら「大統領がいる時よりも熱心に国政を率いる」と意欲を見せた。首相室はあすの4・19革命(四月革命)記念式に李首相が出席すると予告した。もし李首相が動揺のない姿を見せることで疑惑を晴らそうとしているのなら、それは誤った考えだ。「帰国後に(李首相の去就を)決める」というあいまいな立場を残して出国した大統領や、辞退を要求する世論について考えず、「マイウェイ」を叫ぶ政府ナンバー2の姿を見る国民の心境は惨憺たるものだ。


このような状況はすでに予想されていた。政界と国民は捜査の長期化と大統領の長期不在が絡み、国政の混乱と支障がで生じないか心配してきた。予定になかった朴大統領と金武星(キム・ムソン)代表の会談に期待したのもそのためだ。しかし内容のない対話は国民により大きな失望を抱かせただけだ。「こんなことなら何のために出国飛行時間まで遅らせて与党代表に会ったのか」という声も出ている。元・現秘書室長と政界のトップ級が関与しているという疑惑を受けている今回の事態の本質を果たして大統領が看破し、深刻性を認識しているのか、「リスト政局」に怒る国民の心境を理解しているのか、疑問さえ感じる。

朴大統領の出国前の日程も気にかかる。与党代表との会談をわずか3時間前に急いで通知するというのは納得しがたい。朴大統領は金代表に「公務員年金改革が4月の国会で支障なく処理されるようにしてほしい」と伝えたというが、それがそれほど重要であるのなら、あえて出国の数時間前に飛行時間を変更するのではなく、時間の余裕を持って対話する時間を作るべきだった。大統領の長期不在、容疑者として捜査を受ける首相、野党にまで向かっている「リスト政局」の渦中、大統領の一言によって公務員年金改革が処理されると信じているのか問いたい。乱れた政局を収拾する大統領の決断を期待する。



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