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【コラム】開天節の行事会場に集まっていた日本の要人、どこへ行ったのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

1300人余りが参加して盛況となった2010年10月、東京ニューオータニホテルで開かれた開天節(建国記念日)慶祝行事場所(写真左)。今年の行事は出席者が大幅に減って閑散とした雰囲気の中で行われた(写真右)。(写真=民団中央本部・在日韓国大使館)

3日夕方、東京紀尾井町のニューオータニホテル宴会場「鶴の間」。

駐日韓国大使館が主催した開天節(建国記念日)の慶祝行事場所に取材車が入った瞬間、驚いた。あまりにも寒々としていたからだった。来場者の公式集計は990人。だが代理人を通じて名刺だけ渡した「挨拶の実績」を残して消えた人たちをのぞけば300~400人足らずのように見えた。その上、大部分は韓国側の人物だった。

民主党政権だった2010年、ニューオータニの行事は大変な賑わいだった。出席者があまりにも多く集まって前方に出て行くのが難しいほどだった。公式集計1300人余り。数字に水増しはなかった。格も違っていた。鳩山由紀夫・元首相、仙谷由人・官房長官ら政界の核心人物らがみな集まった。2011年には玄葉光一郎・外相が参加した。「私は毎年映画を20本程度見ますが、そのうちの半分は韓国映画です。最近では特に『冬の小鳥』(韓国名『旅行者』)を見てとても感動しました」。なじみのうすい映画まで取り上げて「韓国礼賛論」を繰り広げる玄葉外相に、韓国側の出席者は歓呼した。


状況が変わり始めたのは2012年。当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問直後だった。出席人員は1000人余りに減った。挨拶の言葉に出たのは次官級の斎藤勁・官房副長官だった。

そして今年の行事。日本の外務省からは次官補級の杉山晋輔・外務審議官だけが顔を出した。首相官邸側からは全員参加しなかった。「慰安婦妄言」で有名な下村博文・文部科学相だけがしばらく顔を出して席をはずした。日本側の乾杯の辞や挨拶の言葉も特になかった。

最近5年間「官房長官→外相→官房副長官(次官級)→外務審議官(次官補級)」へと「格下げ」している出席者の変化は、韓日関係の現状を象徴している。今年の場合、韓国が招いた日本の人々の相当数が同じ時刻に東京広尾の在日ドイツ大使官邸で開かれたドイツ祝日行事側に集まったという。

最近ではこういうこともあった。首相官邸の世耕弘成・官房副長官(51)が柳興洙(ユ・フンス)駐日大使を「呼んだ」。世耕氏は通信会社出身の参議院議員で、外交担当でもない。格も合わず、丁重に2回も断った。3回目の要求がくると「これは何か安倍首相からのメッセージがあるのではないのか」という気がして7日、首相官邸を訪れたという。会談は20分。上席に座った彼は自身の「セールス」から始めた。「大使様は朴槿恵(パク・クネ)大統領の側近だと言われているそうですね。私も安倍首相とは毎日の顔あわせて意思疎通しています。よく通じています。慰安婦問題ですか。解決しなければならないですね。安倍首相がまもなく解決案を出すでしょう」。

大使館側は一瞬、耳よりな話に気持ちが傾いた。それまで身じろぎもしなかった立場とは違っていたためだ。だが、わずか30分もしないうちに1本の電話がかかってきた。日本の外務省からだった。「世耕副長官がちょっと前に大使様に話したことがあるでしょう。それは拡大解釈しないでください。特別なものではありませんので」。



【コラム】開天節の行事会場に集まっていた日本の要人、どこへ行ったのか(2)

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