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【社説】大腸菌シリアルとは…消費者を愚弄しているのか=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
食品医薬品安全処は14日、東西(トンソ)食品のシリアル製品「ポスト・アーモンドフレーク」「グラノーラ・クランベリーアーモンド」「オレオ・オズ」「グラノーラ・パパイヤココナッツ」など4品目、計125トンの流通・販売を暫定禁止した。自己品質検査過程で大腸菌群が検出された製品を廃棄せずに再び生産ラインに戻して殺菌後、正常製品に混ぜて完成品として販売したという情況にともなう措置だ。

東西食品側は、大腸菌群は食中毒菌とは違って加熱すれば殺菌できる上、完成品を再検査して問題がなかった場合にのみ販売したので規定違反はしていなかったという立場だ。だが食薬処は「大腸菌群が検出された非適合原料を、ほかの食品の原料として使うのは法規違反」としながら「完成品が不適合ではないかどうかの可否を最終確認するまで流通販売を中断させる」と明らかにした。この事件を捜査中のソウル西部地検不正食品製造業者合同捜査団(イ・ソンヒ団長)はこの日、東西食品の忠清北道(チュンチョンブクド)の鎮川(ジンチョン)工場を家宅捜索して「自己品質検査」の関連書類などを確保した。

東西食品の品質問題は、食品工場内部の安易な対処が問題の最も大きな原因と思われる。大腸菌群を出庫前に発見しても何でもないと感じること自体が、消費者を愚弄するものだ。生産過程で厳格な品質管理ができずに大腸菌群に汚染されたという事実自体が、消費者を不安にさせるからだ。


大腸菌群が発見された生産物に対して再び殺菌して使えば良いという職員の安易な認識は、消費者をより一層驚かせる。大腸菌群が検出されたという事実は、有害性の有無を離れて生産過程で衛生管理が完ぺきでなく、ほかの微生物や物質が汚染された可能性があるという意味だ。したがってこれを再び殺菌した後に完成品として作って正常製品と混ぜたことは、消費者を欺瞞する行動だ。食堂で汚染された食べ物を台所で沸かした後、大腸菌群を殺菌したから再び食べろといって出すことと何が違うのか。

東西食品は直ちに消費者に謝罪して誰もが納得できる対策を出さなければならない。そうしてこそ消費者の信頼を少しでも守れるはずだ。食薬処は徹底した調査と措置、再発防止対策によって国民の食品安全を守らなければならない。



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