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【中央時評】「ユーラシア構想」が歴史に残るには=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
状況が難しいほど必要なのは枠を崩す創意的なアイデアだ。今回の会議で出たいくつかの提案がそうだ。その一つは、まず容易で小さなプロジェクトから始め、信頼を築いてからより大きなプロジェクトにつなげようという提案だった。また、北朝鮮を含む多者的接近が先に行われるべきだという見解も提起された。朴槿恵政権が羅津(ナジン)-ハサン鉄道の連結のために注力している南北露の3角協力が高い評価を受けた理由だ。

営農分野協力も大きな潜在力を持つ。現在、沿海州地域に進出している韓国営農企業は計12社だが、どこも良質の労働力確保と生産性増大、販路の開拓に苦労している。特に雇用者の93%がロシア人だが、現地の高齢化、離農のため深刻な問題に直面している。北朝鮮住民の農機械教育を支援し、北朝鮮住民を雇用すれば、人件費の節減と生産性の向上に大きく寄与すると予想される。給与を穀物で支給してもよいというのが北朝鮮側の立場であるため、販路の開拓も期待できる。こうした類型の協力こそ、南北間の信頼構築にも大きく役立つだろう。

もう一つ目を引いたアイデアは「羅先フォーラム」構想だった。ユーラシア構想を具体化する対策の一環として、北側との協調のもと、羅津・先鋒地区で国際的フォーラムを開催しようという提案だ。スイスのダボス会議や中国の博鰲フォーラムのような行事を北朝鮮で開催することで、経済開発と開放を助けようというのがその骨子だ。


平壌(ピョンヤン)としても海外投資家はもちろん、世界経済を率いる経営・金融専門家を集め、推進中の20カ所の経済特区を広報できるという点で良い機会になるはずだ。南側もアジェンダ開発や国際著名人の参加斡旋、行事費用分担などで後援者として参加できる。朴槿恵政権のユーラシア構想を具体化する契機となるだけでなく、関係国の首脳が自然に集まる機会を作ることもできるだろう。

ユーラシア構想が歴史に残るには、具体的な行動と実践がなければならない。そうしてこそ、半島という地政学的な宿命を克服し、大陸と海洋を同時につかむという我々の夢をかなえることができるからだ。

文正仁(ムン・ジョンイン)延世大教授・政治外交学



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