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米中の前向きな関係が韓国など友邦にもウィン・ウィン(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウッドロー・ウィルソンセンターのハーマン所長は「米国と中国は協力を通じて相当な利益を得ることができる」と述べ、米中協力を強調した。

北東アジアは緊張の連続だ。韓日関係では慰安婦など過去の問題で葛藤が続き、中国の浮上は集団的自衛権を前面に出した日本の牽制につながっている。カギは米国の内心だ。中央日報はこれを把握するため、ワシントンの4大シンクタンクを指揮する首長にインタビューした。米国の地球村運営戦略を構想するウッドロー・ウィルソンセンター、ヘリテージ財団、米戦略国際問題研究所(CSIS)、ブルッキングス研究所など中道・保守・進歩を網羅した。朴振(パク・ジン)元国会外交通商統一委員長が中央日報の客員コラムニストとして出席し、対談した。

ウッドロー・ウィルソンセンターのジェーン・ハーマン所長は米民主党9選の元下院議員。ハーバード大ロースクール出身で、クリントン政権とオバマ政権で情報・安保分野を支えてきた。民主党がヒラリー・クリントン元国務長官を通じて再執権する場合、ハーマン所長が外交・情報省庁の首長を引き受けるという観測もワシントンの外交消息筋から出ている。そのハーマン所長が北東アジア情勢を左右する米国と中国の関係について協力論を表明した。

ハーマン所長はインタビューで、「米国と中国は協力を通じて、お互い相当な利益を得られると考える」とし「米中間の肯定的な関係は米国・中国はもちろん、韓国のような地域内の友邦にもウィン・ウィンだ」と強調した。「何よりも経済的な側面で協力関係に進むべきだという論理が力を得るべきだ」と述べた。


ハーマン所長は韓国と中国の関係についても、「ウクライナ・中東はもちろん、東シナ海・南シナ海などでも偶発的事態が発生する可能性がある」とし「こういう可能性を減らすためにも韓中関係の進展が必要だ」と説明した。以下は一問一答。

--オバマ政権のアジア重視政策(pivot to Asia)に対し、韓国はもちろん国際社会が関心を持っている。どう評価するか。

「オバマ大統領が『ピボット』という表現を使ったのは非常に残念だ。この表現に欧州と中東はもちろん、中国もぎこちなさを感じている。国際関係ではどんな言語を使うかが重要だ。ピボットより『再均衡(rebalance)』という言葉がより適切だと考える。アジアで米国が役割を新たに確立するという趣旨からだ」

--アジアでは中国の浮上による米中関係の推移が関心事だ。

「米国は中国を含め、アジアの友好国とより良い経済的なパートナーにならなければいけない。私としては『協力』が未来の選択になるべきだと考える。個人的に助言するなら、『友になれ』ということだ」

--中国は韓国の主要貿易国であるうえ、北朝鮮問題で協力する相手だ。韓国の立場では中国が戦略的により重要になっている。韓中の協力拡大は韓米同盟にプラスか、それともマイナスか。

「中国の習近平国家主席が7月、平壌(ピョンヤン)に先立ちソウルを訪問したという点が意味深長だ。現在、習主席は北朝鮮に対して好感を持っているとは思わない。にもかかわらず北朝鮮は非常に未熟な態度を見せている。こうした点で韓国と中国がしっかりと関係を作るのが非常に重要だ。これは米国にも利益となる。もちろん米国と韓国の関係は非常に強い。韓米は非常に堅固な同盟関係だ」

--最近、韓日関係は慰安婦問題のために葛藤が続いている。

「第2次世界大戦のうち日本が性的奴隷をいわゆる『慰安婦』と呼び、韓国人にどのように苦痛を与えたかはよく知っている。慰安婦問題は本当に不快だ。オバマ大統領が(訪韓中)表現したように、おぞましい。米国議会の多くの人々も共感している。ロイス下院議員(共和党・外交委員長)はカリフォルニアの慰安婦少女像を訪れた。両国間の緊張を解消する案が必要だ。解決案がどのように出てこようと明らかな点は、韓国は日本から真の謝罪を受けることを望んでいるという点だ。私は日本側が解決方法を探すために努力することを望んでいる」



米中の前向きな関係が韓国など友邦にもウィン・ウィン(2)

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