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【コラム】銀行を新たに作ってはいけないのか=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の金融産業は今、総体的な難局に直面している。お金を稼げずリストラの嵐だ。銀行の収益性は東南アジアの銀行にも遅れをとり、世界最低水準に落ちた。内部統制システムが瓦解して顧客情報が頻繁に流出するかと思えば、天下りでやってきた最高経営陣は見苦しい権力争いに時間も忘れて没頭している。政府や政界が金融会社の営業に「ああしろ、こうしろと口出し」するせいで庶民は制度金融圏の外に押し出され、貸付業者だけが腹を肥やしている。

銀行を筆頭とした金融産業は、経済の心臓であり血脈だ。だから政府は通貨危機の後に公的資金170兆ウォンを注ぎ込んで金融を生かしておいたのだ。金融が崩れれば経済が活力を失う。韓国経済が今、低成長の泥沼に深くはまっている主要因の1つがまさに金融産業の後進性だ。血液(市中の流動性)の総量は、いつになく豊富だ。だが心臓機能が弱くてうまく回らないと見ると、経済の腕や脚がしびれ、めまいが発生する。

政府も問題の深刻性を分かっている。金融会社の設立認可権を握り、お金商売の場を整えてくれるのが政府ではないのか。金融委員会は今年初め「金融業競争力強化案及びビジョン」を発表した。金融委は、韓国金融の慢性的な弊害として①雨が降った時に傘を奪い取る保身主義②井の中の蛙のような現実安住③消費者は眼中にない仲間内だけの社会などを指摘した。それと共に対応策として①競争と革新の促進②金融と実物の融合成長③金融消費者の保護など3大課題を提示した。一字一句が正しい話だ。


だが、その後も変化の兆しはない。かえってさらに悪くなった。銀行は外部の環境を恨む。今のような低成長・超低金利状況では変身が困難ではないかという。苦しい弁明だ。韓国よりも経済成長率や金利が低い米国・欧州の銀行は近ごろ収益性が明確に改善されている。自己資本利益率(ROE)が10%を軽く超えて国内銀行の2倍に達している。グローバル投資銀行(IB)の実績は金融危機前の水準を凌駕する。



【コラム】銀行を新たに作ってはいけないのか=韓国(2)

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