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日本で夏によく食べられるメニューは・・・「グルメ漫画」で日本発見(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

漫画『築地魚河岸三代目』と「ひつまぶし」(左)と漫画『クッキングパパ』に紹介された「冷やし中華」。

グルメ漫画マニアである料理研究者のメイ氏(44)

『美味礼賛』を書いた18世紀フランスの政治家であり美食家であるブリア=サヴァランは「新しい食べ物の発見は、人類の幸福であり天体の発見以上のことだ」と言った。

それまで知らなかった異国の料理を食べる時の幸せもまた、これと似ているのではないだろうか。「漫画王国」である日本には、『将太の寿司(韓国タイトル:ミスター寿司王)』のような古典をはじめ最近作『深夜食堂』『酒のほそ道(韓国タイトル:酒一杯、人生一口)』までとグルメ漫画がぼう大にある。中央日報では今回、漫画の中に登場する初夏の珍味とその食べ物を味わえる韓国内の日本料理店を紹介する。

漫画と食べ物、飲食店の選定は、グルメ漫画マニアである料理研究者のメイ氏(44)がつとめた。在日同胞である父と米国、韓国での生活のおかげで多彩な食文化を渡り歩いてきた。


◆『築地魚河岸三代目』10巻で紹介される食材料ウナギと「ひつまぶし」◆

漫画『築地魚河岸三代目』は、東京にある日本最大の水産市場・築地が舞台だ。エリート会社員が築地市場で妻の実家の家業の三代目を継ぎながら体験する話で、水産市場の独特の文化や各種水産物についての説明が詳しく描かれている。

10巻で紹介される食材料はウナギだ。日本の男性らは、ウナギは夏になればとりあえず食べるべき保養食だ。今回紹介する「ひつまぶし」は、名古屋スタイルのウナギ料理だ。最初の特徴は、ご飯の上にウナギを細かくきざんてのせるという点だ。2つ目の特徴は、食べる方式が独特だということだ。まず器の中のご飯とウナギを4等分した後、最初のひと塊は一般的な丼の形式で食べる。2番目の塊は、きざみ海苔や薬味とともにウナギを細かくくずして食べる。3番目は塊を小さな器に別に入れて緑茶またはだし汁を注いで「お茶漬け」式に食べる。残りの4分の1は、3種類のうちで本人が一番おいしかったと思う方法で食べる。

同じウナギ丼だが「3種類を違う方法で食べられる」という点が面白くて実際にそれぞれの方法ごとに違う味が感じられ、一風変わったウナギの味を楽しめるのが特徴だ。これを味わうには…割烹ふるや〔ソウル中学洞(チュンハクトン)〕では、ひつまぶしのほかにも高級な日本食の単品料理を味わうことができる。

◆『クッキングパパ』4巻に紹介されている中国式冷麺「冷やし中華」◆

平凡な会社員だと思っていた父親が、隠れた料理名人だったという内容の『クッキングパパ(韓国タイトル:パパは料理人)』は、日本のグルメ漫画のバイブルのような本だ。全世界の料理の種類がみな登場して、エピソードごとに最後にレシピまで詳しく出てくるからだ。

この漫画の4巻には、中国式冷麺「冷やし中華」が紹介されている。日本語で「冷やし」は冷たい、「中華」は中国という意味だ。名前をそのまま解説すれば「冷たい中国」だが、中国にはない日本だけの食べ物だ。ラーメンを熱い夏でも食べやすく冷たくした冷ラーメンと考えれば良い。

かつお節がきいただし汁が特徴だが、器の底に麺を入れてワカメ、卵、トマト、中国式ハムなどを麺が見えなくなるほどたっぷりのせて食べる。薬味の種類は多様だが、麺の上にのせる時は富士山を思い浮かべるように中心を盛り上げるのが一種の法則のように認識されている。以前、韓国では夏になれば冷麺店の前に「冷麺開始」と書いた真っ赤な旗がはためいていた頃があった。日本では6月末~7月初めになれば「冷やし中華始めました」という旗がラーメン屋の前に登場する。これを見て人々は「あ、いよいよ夏が始まるんだな」と認めるほど有名な季節の味だ。

味わうには…日本式居酒屋の三谷屋〔ソウル東部二村洞(トンブイチョンドン)〕では、冷やし中華をはじめ酒・ビールによく合うおつまみ料理を多様に味わうことができる。



日本で夏によく食べられるメニューは・・・「グルメ漫画」で日本発見(2)

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