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赤字累積の「F1コリア」、開催権料引き下げ要求で来年は開催されず(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「地方自治団体の首長が国際スポーツ行事招致アイデアを出す。ほとんど賛成一色だ。一致協力し、総力をあげて開催権を獲得する。しかし大会後に精算をしてみると、巨額の赤字が残る」。例外はなかった。国内の地方自治体が招致した国際スポーツ行事はすべてこうだ。ほとんどの場合、政府の招致承認と国費支援を受けている。招致地域の国会議員が積極的に動いた結果だ。「引き止めるべき赤字スポーツ行事の招致を、政府と政界がそそのかした」という批判が出てくる理由だ。スポーツ大会のために数百億ウォンを投入して建設した施設が活用されず、放置されたりもする。まさに1回の大会用ということだ。さらに行事開催後は施設の維持・保守に費用がかかり、さらに赤字が膨らんでいくケースもある。

忠清北道忠州市の弾琴号には幅7メートル、長さ1.4キロの水上道路がある。8月25日から9月1日までここで開催された世界漕艇選手権大会のために設置した構造物だ。放送車両がボートを追いながら中継できるようにしたのだ。水上道路を設置するのに93億ウォン(約9億円)を投入した。しかしこの施設を利用したのは大会期間にわずか2回、合わせて3時間50分だけだった。大会が終わった後、忠州市は水上道路を散歩道として開放したが、一日の利用者は数十人にすぎない。

先月22日に弾琴号で会った忠州市民のキム・ジュヒョンさん(44)は「湖の風情を感じることができないコンクリートの道路を散歩する人がどれほどいるだろうか」とし「大会で4時間ほど使うのに100億ウォン近い予算を浪費したのではないのか」と語った。漕艇選手権は金浩福(キム・ホボク)前市長(65)が招致し、水上道路の設置は李鍾培(イ・ジョンベ)現市長(56)の時だ。


◆海外中継せず「都市広報」はならず

215億ウォンをかけて、2010尚州世界大学生乗馬選手権大会を開催するために建設した慶尚北道尚州国際乗馬場も問題だ。17万7000平方メートルに室内外の乗馬場を備えたここは現在、市民と観光客対象の乗馬体験場として運営されている。

しかし利用客は少ない。先月21日午後に取材陣が訪れた時、体験客は大学生4人だけだった。乗馬場側が近隣の大学に開設した乗馬教室の受講生だった。有料利用客が少ないため、尚州市は施設維持・管理費だけで年間1億5000万ウォンの赤字を出している。国際乗馬大会の開催だけでも246億ウォンの損失を出したが、関連赤字がますます増えているのだ。

忠州漕艇選手権と尚州乗馬選手権は海外中継が一度もなく「スポーツ大会招致の本来の目的である都市の広報という点では、最初から意味がなかったのでは」という指摘も出ている。



赤字累積の「F1コリア」、開催権料引き下げ要求で来年は開催されず(2)

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