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世宗大路の石畳道路、開通4年でぼろぼろに=韓国

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

世宗文化会館前の世宗大路で石畳の道路が破損したまま放置されている。

ソウルの顔である光化門(クァンファムン)広場に面した世宗(セジョン)大路がぼろぼろになっている。465億ウォン(約43億円)をかけて2009年8月に広場を設置する際に登場した石畳舗装で問題が発生しているためだ。だが、ソウル市は根本対策を見つけられず毎年数億ウォンの予算をかけて道路を補修するという姿勢だ。美観と歴史性を考慮して作ったという石畳舗装道路がかえって美観を損ねるという逆説が今後も続くという話だ。

光化門広場を中心に往復10車線の550メートルの道路にはアスファルトではなく石畳で車道が舗装されている。1日に現場を調べた結果、80カ所余りで大小の沈下と破損があった。特にバス停周辺が激しかった。地盤が沈下し角が割れかろうじてくっついているのが見えた。

通勤で毎日ここを通るという会社員は、「石畳舗装は良いが破損部位がとても多い。根本的な解決が必要なようだ」と話した。


原因は交通荷重に道路が耐えられないというのが専門家らの意見だ。世宗路の場合、1日の車両通行量は9万台を超え、路線バスなど大型車両もたくさん通る。実際に破損部位はほとんど3~4車線目とバス停周辺に集中している。

問題はこれがきのうきょうの問題ではないという点だ。監査院は昨年7月、この道路の「不良設計とずさん管理」を指摘した。当初は石畳の間を砂で埋めようとしていた施工者の計画をソウル市がモルタルを使う設計に変えるよう指示したのが禍根だった。この過程で交通荷重をどれだけ耐えられるのかしっかり確認することができなかったというのが監査院の指摘だ。監査院は、「専門機関を通じ再び構造解析を行ない根本的な対策を用意すること」を指示した。

根本対策は出てこなかった。ソウル市関係者は、「専門家らとともに代案を探したが技術的に完ぺきな対策は出てこなかった」と話した。

できるのは補修だけだ。最近では夜の時間を利用した緊急補修作業が続いている。ソウル市都市基盤施設本部関係者は、「夜間にだけ作業が可能で1日平均20~30平方メートルずつ作業している。11月末までには作業を全部終わらせる」と話した。予算も問題だ。ソウル市道路管理課関係者は「これまでは施工者が過失補修次元でやってきたが、来年からソウル市が負担する。毎年最大2億~3億ウォンがかかるとみられる」と話した。

中央大学社会基盤システム工学部のチョ・ユンホ教授は、「初めから石畳舗装は光化門広場の象徴性に合わせ耐久性よりも美観を重視して選択したもの。石畳の道路が多いドイツやオランダなど欧州でも補修は常にしている。アスファルト舗装に変えるのが代案ではない」と話す。

残る代案はこの一帯の車両通行量と速度を下げることだ。この地域は最高時速60キロメートルに制限されているが、夜間にはあまり守られていない。漢陽(ハンヤン)大学のソ・ヨンチャン教授は、「ソウル市が速度と重量、通行量を制限し道路に負担を与えないよう改善する必要がある」と話している。(中央SUNDAY第347号)



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