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「キムチの国」韓国、キムチから手を引く(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国人の間で韓国キムチの正式名称なく「韓国泡菜」と呼ばれているのも難しい点だ。韓国固有の食品として待遇を受けるのではなく、中国泡菜の亜流と認識され、輸出の困難に加え、認知度を高めるうえでも限界がある。

それでも中国人の間で韓国キムチの需要がないわけではない。仁川空港免税店のキムチ販売額資料を分析すると、この5年間のキムチ販売総額97億ウォンのうち中国旅行客が占める割合は41.4%にのぼる。特に今年1-8月は中国人の比率が50%を超えている。

李雲竜議員は「中国の高所得層と海外同胞を対象にした新しいキムチ輸出活路を模索する必要がある」とし「中国政府を相手に相互主義に基づいた強力な外交的対応が必要だ」と述べた。


韓国キムチの中国輸出が枯死したのとは対照的に、中国キムチは韓国市場で広まっている。韓国国内の高級店を除いたほとんどの飲食店は、中国キムチを出している。国産キムチとは比較にならないほど安いからだ。韓国キムチの年間平均卸売価格が1キロ3000ウォンなら、中国キムチは1キロ700-800ウォンと、4分の1にすぎない。新聞やテレビで不衛生な中国キムチ製造現場が報道され、社会問題になっているが、販売にはいかなる影響も及ぼしていないのが現実だ。

世宗市のある食堂の経営者は「外国の食堂のようにおかず代を受けるわけでもなく、客が要求するだけ出すのが我々の文化ではないのか。中国産キムチの代わりに国産キムチを出せば客が安心して喜ぶかもしれないが、そうする場合、結局、料金を上げるしかない」と話した。

中国産キムチが流通過程で国産に偽装されて販売されることも多い。農食品部の「キムチ原産地未表示および偽装表示による摘発現況」によると、2009年147件にすぎなかった摘発件数は昨年821件と5.6倍も増えた。今年は1-8月で695件と、前年同期比27%も増えている。

さらに国産キムチ輸出の80%を占める対日本輸出も減少している。2011年8681万9000ドルだった対日本キムチ輸出は、昨年8458万8000ドルに減り、今年1-8月は前年同期比20%減の4580万ドルとなっている。円安に加え、過去の問題で韓日間の葛藤まで深まったからだ。2005年のキムチ寄生虫卵問題による、韓国産キムチの衛生レベルに対する信頼低下も理由だ。

日本のキムチ市場は年間8億3000万ドル(約22万トン)にのぼる。aTによると、日本のキムチ市場は90%が日本国産が占め、韓国産キムチの輸入は8.4%にすぎない。残り1%は中国産キムチを輸入している。aT輸出振興チームのベク・ユテ課長は「韓流ブームのおかげで日本でも韓国式キムチを求める人が少なくない」と述べながらも、「基本的に日本人は、唐辛子や調味料の量を調節して辛さを減らし、あまり熟成・発酵させない日本式のキムチを好む」と伝えた。

韓国内では白菜・唐辛子のような原材料需給不均衡も国内キムチ産業を難しくする要因の一つだ。例えば白菜価格は季節によって大きく変わるが、市販白菜の価格にそのまま反映させることはできない。白菜価格は最も安い時期と高い時期の差が10倍以上になるが、市販キムチの価格は年中同じだ。

国内キムチ市場1位の宗家キムチを生産する大象FNFのムン・ソンジュン・マーケティング部長は「キムチを漬ける季節に白菜の価格が急激に上がれば、普段はキムチを漬けて食べる人たちも市販キムチを購入するため供給が追いつかないが、それでも国産の白菜を中国産に変えたり、値上げをするのは難しい」と話した。

キムチのグローバル化とは別に、国内では年々キムチの消費が減っているのも、キムチ産業を難しくする要因の一つだ。保健福祉部の国民健康統計によると、国民1人あたりの一日のキムチ消費量は1998年83.8グラムだったが、2011年には68.6グラムと20%近く減った。農村経済研究院の調査研究によると、国内のキムチ消費量が減少している理由は、最近、洋食が増えておかずが多様化し、男性よりも女性が、壮年層よりは低年齢層がキムチの消費を減らしているためと分析されている。

パク・ジョンチョル順天大キムチ研究所長は「韓国のキムチが日本では衛生問題などで苦戦し、中国では貿易外交問題で輸出自体が封鎖されている」とし「日本に集中しているキムチ輸出市場を米国や東南アジアなどに多角化し、世界最大のキムチ市場となる可能性がある中国の門を一日も早く開く努力が必要だ」と述べた。



「キムチの国」韓国、キムチから手を引く(1)

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