“サイバー帝国”グーグルのエリック・シュミット会長(58)はあいさつを交わすと、すぐに「私は韓国の熱烈なファン」と語った。隣にいたジャレッド・コーエン・グーグルアイディアズ(グーグルの多国籍事業戦略を研究するシンクタンク)所長もこう語った。「エリックは韓国に行く度に喜ぶ。一度、『何がそんなにうれしいのか』と尋ねたところ『すべてがよい』と答えた」。シュミット会長は「非常に忙しいが、韓国人が読むインタビューなので喜んで時間を準備した」と話した。
グーグル内部行事に出席するため英国に来た2人に21日、ロンドンのグーグル事務所で会った。シュミット会長は今年1月の北朝鮮訪問について、「会社の事業とは全く関係がない人道主義的レベルのものだった」と述べた。初めて韓国メディアに訪朝目的を自ら明らかにしたのだ。シュミット会長は北朝鮮も遠からずインターネットの世界に編入されると信じていた。訪朝はその時期を操り上げるためだったと説明した。
シュミット会長とコーエン所長。先月『新デジタル時代(New Digital Age)』という本を一緒に出したグーグルの2本柱は、インターネットにまつわる人類の未来を診断し、韓国経済に対して心のこもった助言をした。シュミット会長は歌手PSYに関する質問を受けると、お尻を振りながら踊った後、「私たち(グーグル子会社ユーチューブとPSY)は同業者関係」と言って笑った。
--韓国と韓国人がなぜ好きなのか。
「性向が気に入っている。技術的な部分に関心が多く、何でも速くして、勝つことが好きで、私のように音楽を愛する」(シュミット)。
--1月に訪朝した目的は何か。北朝鮮の情報技術(IT)人材をグーグルに活用する考えだと、当時は推測が飛び交った。
「私たちはグーグルと関係がなく、個人的な資格で訪朝した。米国の法が変わらない限り、米国企業と北朝鮮の協力事業は基本的に不可能だ。住民のインターネット使用を許可するよう北朝鮮政権に説得することが目的だった。北朝鮮の人たちが少なくとももう少しましな生活ができるようにすべきだという人道主義的な義務感で始まった。最小限の携帯電話用として使用している第3世代(3G)通信網(エジプト通信会社が設置)でもインターネット接続を開放するよう話した。私たちは北朝鮮がインターネットを許可すれば、政権も今よりは善良になり、住民の政治的な力も強まると信じている」(シュミット会長)
--北朝鮮当局者の反応はどうか。
「経済的な成長を望むならインターネットを許可するべきだと熱心に伝えた。彼らは黙って聞くばかりだったが、後に『非常に感謝している(Thank you very much)』と短く語った。それが反応のすべてだった。態度は非常に謙虚だったが、一方の耳から聞いてもう一方の耳から流れ出ていく雰囲気だった。北朝鮮は最近、3G海外電話連結(ローミング)サービスを始め、すぐに撤回したと聞いている」(シュミット会長)
-- 『新デジタル時代』で2020年ごろには全人類がインターネットを活用すると予想している。北朝鮮住民もその頃にはインターネットを使用することになると思うか。
「私たちはインターネットなしに経済的な成長を遂げられない時代に暮らしている。北朝鮮も数年以内にインターネットを導入するしかないだろう。おそらく中国の通信会社がインターネット網の運営を引き受け、中国のように情報流通に対する国家的な統制が加えられるはずだ。それでもない場合に比べるとはるかによい」(シュミット会長)
--著書の「新しい時代」とはどんな時代か。
「遠からず、すべての人類がインターネットを使用することになり、ほとんど移動通信機器を通じてオンラインにつながるだろう。私たちはその時代に政府と社会がどんなことをすべきかを言いたかった。韓国人はすでにそういう時代に住んでいるので、あまり想像できないかもしれないが、多くの国では非常に大きな変化が起こるだろう。最近ミャンマーに行ったが、インターネットに対する統制を解くと、すぐに少数民族と政府の葛藤問題が浮上した。ミャンマーの人口の約40%が少数民族だ」(シュミット会長)
「現在インターネットを使用している20億人に関する話はすでに古くなった。今は通信設備の不足や国家の統制でインターネットを使えずにいる残り50億人の人類についての話をしたい」(コーエン所長)
グーグル会長「何でも速くて勝負欲が強い韓国人が好き」(2)
グーグル内部行事に出席するため英国に来た2人に21日、ロンドンのグーグル事務所で会った。シュミット会長は今年1月の北朝鮮訪問について、「会社の事業とは全く関係がない人道主義的レベルのものだった」と述べた。初めて韓国メディアに訪朝目的を自ら明らかにしたのだ。シュミット会長は北朝鮮も遠からずインターネットの世界に編入されると信じていた。訪朝はその時期を操り上げるためだったと説明した。
シュミット会長とコーエン所長。先月『新デジタル時代(New Digital Age)』という本を一緒に出したグーグルの2本柱は、インターネットにまつわる人類の未来を診断し、韓国経済に対して心のこもった助言をした。シュミット会長は歌手PSYに関する質問を受けると、お尻を振りながら踊った後、「私たち(グーグル子会社ユーチューブとPSY)は同業者関係」と言って笑った。
--韓国と韓国人がなぜ好きなのか。
「性向が気に入っている。技術的な部分に関心が多く、何でも速くして、勝つことが好きで、私のように音楽を愛する」(シュミット)。
--1月に訪朝した目的は何か。北朝鮮の情報技術(IT)人材をグーグルに活用する考えだと、当時は推測が飛び交った。
「私たちはグーグルと関係がなく、個人的な資格で訪朝した。米国の法が変わらない限り、米国企業と北朝鮮の協力事業は基本的に不可能だ。住民のインターネット使用を許可するよう北朝鮮政権に説得することが目的だった。北朝鮮の人たちが少なくとももう少しましな生活ができるようにすべきだという人道主義的な義務感で始まった。最小限の携帯電話用として使用している第3世代(3G)通信網(エジプト通信会社が設置)でもインターネット接続を開放するよう話した。私たちは北朝鮮がインターネットを許可すれば、政権も今よりは善良になり、住民の政治的な力も強まると信じている」(シュミット会長)
--北朝鮮当局者の反応はどうか。
「経済的な成長を望むならインターネットを許可するべきだと熱心に伝えた。彼らは黙って聞くばかりだったが、後に『非常に感謝している(Thank you very much)』と短く語った。それが反応のすべてだった。態度は非常に謙虚だったが、一方の耳から聞いてもう一方の耳から流れ出ていく雰囲気だった。北朝鮮は最近、3G海外電話連結(ローミング)サービスを始め、すぐに撤回したと聞いている」(シュミット会長)
-- 『新デジタル時代』で2020年ごろには全人類がインターネットを活用すると予想している。北朝鮮住民もその頃にはインターネットを使用することになると思うか。
「私たちはインターネットなしに経済的な成長を遂げられない時代に暮らしている。北朝鮮も数年以内にインターネットを導入するしかないだろう。おそらく中国の通信会社がインターネット網の運営を引き受け、中国のように情報流通に対する国家的な統制が加えられるはずだ。それでもない場合に比べるとはるかによい」(シュミット会長)
--著書の「新しい時代」とはどんな時代か。
「遠からず、すべての人類がインターネットを使用することになり、ほとんど移動通信機器を通じてオンラインにつながるだろう。私たちはその時代に政府と社会がどんなことをすべきかを言いたかった。韓国人はすでにそういう時代に住んでいるので、あまり想像できないかもしれないが、多くの国では非常に大きな変化が起こるだろう。最近ミャンマーに行ったが、インターネットに対する統制を解くと、すぐに少数民族と政府の葛藤問題が浮上した。ミャンマーの人口の約40%が少数民族だ」(シュミット会長)
「現在インターネットを使用している20億人に関する話はすでに古くなった。今は通信設備の不足や国家の統制でインターネットを使えずにいる残り50億人の人類についての話をしたい」(コーエン所長)
グーグル会長「何でも速くて勝負欲が強い韓国人が好き」(2)
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