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ノリ種子研究人材、日本は80人・韓国3人…韓日中が海藻類種子戦争(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

国立水産科学院のパク・ウンジョン博士が海藻類バイオ研究センターで培養する国産ノリの種子を見せている。国内唯一の海藻類種子バンクのここでは163種の系統株を育成し、培養している(写真=国立水産科学院)。

2日午後、全羅南道木浦市の国立水産科学院海藻類バイオ研究センター。3階の研究室のドアを開けて入ると、壁側に13.2平方メートル(約4坪)ほどの部屋が4つ並んでいる。4つの部屋のドアにはすべて「制限区域」という警告文が貼られている。海藻類バイオ研究センター側は「ノリやワカメなど各種海藻類を培養する培養室は、研究施設内の核心資産なのでセキュリティーが重要」と説明する。

培養室の入口に入ると、天井のエアシャワーから冷たい風が吹き出る。訪問者の体についているかもしれない植物の胞子や塵を落とすためだ。エアシャワーを通過し、別のドアを開けて入ると、3段になった鉄製テーブルに数百個のフラスコが並んでいる。フラスコの大きさや形はさまざまだ。フラスコの中には空気注入ホースが見える。フラスコ内部には赤黒いかびのようなノリの糸状体(発芽種固まり)が培養されている。国立水産科学院のパク・ウンジョン博士(38)は「ノリとワカメの培養室は別々に運営される」とし「数百個のフラスコには生育段階別・品種別に違う海藻類が入っている」と説明した。

ここは韓国で唯一の海藻類種子バンクだ。種子バンクの内部は小規模な半導体工場を連想させる。種子バンクでは計163種(ノリ121種、ワカメ21種、その他21種)の系統株が育つ。系統株とは、種子の根は同じだが育てる地域が違う場合に細分化したケースだ。同じノリでも生息地域によって特性が変わるだけに、数種の系統株を別に保管しなければならない。


◇海藻類の種子、3カ所で保管

それぞれの系統株は同一のものでも3カ所に分けて保管するのが原則だ。系統株を培養し、これを漁民に普及させ、養殖しなければならないだけに、火災や地震のような万一の事態に備える必要がある。朝鮮最高の歴史書物である朝鮮王朝実録をソウル春秋館史庫をはじめ、江華島、太白山など5カ所に保管したのと同じ脈絡だ。朝鮮王朝実録のように分けて保管するほど、海藻類の種子に対する国家的関心も大きい。

実際、国内の海藻類生産で得られる付加価値は、電子・自動車など巨大輸出産業とは比較にならないほど絶対規模が小さい。最近はその使用範囲が拡大しているという点に注目する人が増えている。世界で海藻類を活用した産業規模は10兆ドルに近いと、水産業界は分析している。単にノリやワカメのように食用がすべてではない。海藻類を利用した医薬品やバイオ素材、さらに水質環境浄化のための生物ろ過材などに適用範囲が広がっている。

こうした雰囲気を反映するかのように海藻類の英語名称も少しずつ変わっている。かつて西洋では海藻類を「sea weeds(海の雑草)」と呼んでいたが、今では徐々に「sea vegetableble(海野菜)」と呼ぶケースが増えている。 (中央SAUNDAY第321号)



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