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【コラム】最大の危機を迎えている韓国の建設産業、希望は…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞の2013年の受賞者・伊東豊雄氏が、建築強国の日本の力はどこから生まれるのかという質問に対し、「建築家の力ではない。施工会社の力が大きい。建築家が難しい課題を提示すれば、職人が取り組む」と謙遜しながらも、何気なく国を力を誇った。

韓国の建設産業も日本を追う立場だが、量と質で世界最高レベルだ。昨年を基準に海外建設規模は世界7位。海外建設で稼いだ金額は半導体と自動車の輸出よりも多い。韓国エンジニアの技術レベルも、世界最高層ビルであるドバイのブルジュ・カリファの建設を主導したことで立証された。不可能に近かった高さ828メートルの記録はしばらく破られない見通しだ。

産業技術力は造船産業が強い。世界船舶市場の39%を占め、韓国造船は世界1位を守っている。船を製造する技術と家を作る技術は一見違うように見えるが、人が滞在する空間をつくるという点で関連性がある。船は動く大きな家だ。このように見れば自動車は動く小さな部屋だ。韓国自動車は米国で市場シェアが2けたに迫るほど品質が認められている。このように空間をつくる技術の量と質で、韓国は現在、世界最高水準に近づいている。


ところが、こうした“大きな産業技術”は私たちの生活と密接に関係がある“小さな生活技術”に移転されているのか疑問を感じる。世界的な産業技術レベルにふさわしい日常建築を作っているのだろうか。

近代建築の巨匠ル・コルビュジエは1923年に出版した『建築をめざして』で、「住宅は住むための機械」と宣言した。ル・コルビュジエは船・飛行機・自動車と建築物を対比させることで、新しく登場した機械の美学と建築を結びつけようとした。

しかし右脳と左脳、理性と感性は図式的に融合しない。領域と境界を行き来する柔軟な職人がなければならない。ル・コルビュジエが最高の建築家となったのは、ある歴史学者の例えのように、1カ所を深く掘る“ハリネズミ”と複数の場所を見る“キツネ”の姿を同時に持つ多面性のためであろう。







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