先月13日、愛知県長久手市で開かれたトヨタの「科学のびっくり箱!」授業で、講師のサトウ・シゲアキさん(59)が小学生にホバークラフト模型の製作方法を教えている。
トヨタの科学教育プログラム「科学のびっくり箱!」の授業が始まるところだった。 ベッドの横には赤いエプロンをしたサトウ・シゲアキさん(59)が立っていた。 サトウさんはトヨタ工場のエンジニアで、この日、講師を務めた。 「ホバークラフトは船の下の面に空気を送り込むことで水の上に浮きます。 マットレスと掃除機でもその原理が分かります」。
児童5人がマットレスに上がった。 ウィーンという音を出しながら掃除機のモーターが作動すると、マットレスを包んだビニールが膨らみ始め、子どもたちの体も15センチほど浮いた。これを見ていた小学生からワアというの声があがった。
講義室に移った子どもはスチロール・ビニール・プロペラ・乾電池・小型モーターで20センチの大きさの模型ホバークラフトを作った。 120分間の授業のうち理論の講義は15分間で、残りは実験だった。 説明通りに模型を完成させたワタナベ・ケンシロウ君(10)は「自分が作った船が本当に動くのでうれしい」と言って笑った。 ミナタ・アヤさん(11)は「科学は嫌いだが、ここでは本当におもしろい」と話した。
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