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韓国人のカーデザイナーが歓迎される理由? 「仕事が速くて勤勉だから」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

トヨタのエクステリアデザイナーのイ・ジョンウ氏が「ヴェンザ」と一緒に記念撮影をしている(写真提供=韓国トヨタ)。

「首が痛い。しばらくずっとスケッチに没頭していたからだ。頭を後ろに反らして事務室の時計を見ると、すでに深夜12時過ぎていた。一度没頭すれば18時間がすぐに過ぎる。時々、徹夜することもある。周囲を見ると韓国人同僚デザイナーが見えた…」。

トヨタ自動車の米国デザインスタジオ「キャルティ」で働くエクステリア(外観)デザイナー、イ・ジョンウ氏の言葉だ。イ氏はトヨタのスポーツ用多目的車(SUV)「ヴェンザ」をデザインした人物。

ソウル広壮洞(クァンジャンドン)Wホテルで1日に開かれた「ヴェンザ」の韓国市場発表行事に出席するため訪韓したイ氏は中央日報のインタビューで、「創意性はもちろん、仕事を引き受ければいつまでも没頭する勤勉さと誠実さ、それが今、世界自動車業界で韓国人デザイナーが歓迎されている理由」と述べた。


イ氏がいる「キャルティ」のデザイナー約30人のうち10人が韓国出身だ。05年まで韓国人デザイナーは1人だった。イ氏は「韓国出身のデザイナーは仕事を最優先にし、引き受けた仕事を完ぺきに処理するために多くの時間をかける傾向がある」とし「信頼できる、仕事が速いなどの評判が積み重なり、グローバル自動車企業が韓国デザイナーを多く使っている」と伝えた。

トヨタはデザインの側面で最も脅威を感じるブランドに現代・起亜(ヒョンデ・キア)車を選んだ。「トヨタのデザイナーも現代・起亜車のデザインが革新的でトレンディーだと評価し、細かく研究している」。

自動車好きのイ氏は韓国で高校を卒業した後、1988年に米国に留学した。自動車デザイン分野の名門、カリフォルニア州パサデナのアートセンターデザイン大学を卒業した後、97年にフォードデザインスタジオのインターンを経て、99年にGMに入社した。7年間、サターン・ハマーなどのデザインに参加した後、05年にトヨタに移った。

「引退した中壮年層のための車をつくれ」というミッションを受け、「ヴェンザ」の開発に着手した。子どもを結婚させて夫婦だけが残れば、過去には家も車も縮小したが、ベビーブーム世代は引退後も若くて活動的なライフスタイルを追求するという調査結果が出た。

それでスポーツ用多目的車(SUV)とセダンを接続した新しいスタイルの車を開発したのが「ヴェンザ」だ。ゴルフバッグ4つが入るほど大きなトランク空間があり、視野が広くて運転しやすいというスポーツ用多目的車(SUV)の特徴に、車体はそれほど大きくなく乗り降りしやすいというセダンの長所を生かした。2.7Lガソリンモデル(4700万ウォン)は184馬力・燃費9.9キロ、3.5Lガソリンエンジン(5200万ウォン)は272馬力・燃費8.5キロ。



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