米国で東アジアを専攻する人なら韓国と日本の歴史問題に関心を持つしかない。 もちろん独島(ドクト、日本名・竹島)と従軍慰安婦をめぐる摩擦を感情的な問題と考える人もいる。 しかしこれは非常に深刻な問題だ。 私が最初の研究課題として韓日関係を引き受けて以来20年間、これを勉強しながら得た教訓を紹介する。
1つ目、韓日間の歴史的な怨恨は決して消えないという点だ。 歴史問題は本質的に解決が不可能だ。 ドイツが歴史的な問題の解決に成功したという人もいるだろう。 ある程度は事実だが、欧州人にドイツをどう思うかと尋ねると話は変わるだろう。 欧州人は依然としてドイツに対する不信感の溝が深い。 韓日間には外交協定(例えば1965年韓日国交正常化協定など)やその他の合意による一時的な解決策があっただけで、根本的な憤怒や敵がい心は全く消えていない。 分析家や政策立案者は、歴史的な怨恨がソウル-東京の関係の土台にあるという現実を認めなければならない。
2つ目、韓日関係は怨恨がどの程度かではなく、その怨恨が実用的な協力にどれほど妨げになるかにかかっている。 群衆が集まれば感情的になり、怒りに満ちた行動ができる。 しかし政府間で額を突き合わせてこうした集団的な感性を克服し、理性的かつお互いの国益に合う行動をすることになるはずだ。
3つ目、これと関連した歴史の最も重要な教訓だ。 歴史問題に関して政治的に最悪な事態は、特定問題において一方が現状況を変えようと試みることだ。 別の言い方をすれば、双方が歴史問題について絶えず不平を言うことはできるが、一方が新しい先例をつくって相手を制圧しようとすれば、いかなる利益もなく関係の悪化を招くだけだ。 現状況の変化は問題を拡大するだけで、解決にはならない。
こうした3つの教訓は最近の事態を分析する基礎となる。 歴史問題は韓日関係で厳格に生きている課題だ。 私が見る限り、最近の韓日間の外交紛争は、双方が現状況を変えようと試みるところから始まっている。 韓日関係はほぼ毎年同じことが繰り返され、ここには一種の均衡がある。 日本の防衛白書と文部省の教科書指針、そして韓国側の憤怒と抗議を誘発する一部の日本政治家の厚かましい発言がそれだ。 これに対する抗議事態は1、2週間ほど韓国メディアのトップタイトルを満たすが、騒ぎがあった後は均衡状態に戻る。
【コラム】韓日問題、歴史の教訓で解こう(2)
1つ目、韓日間の歴史的な怨恨は決して消えないという点だ。 歴史問題は本質的に解決が不可能だ。 ドイツが歴史的な問題の解決に成功したという人もいるだろう。 ある程度は事実だが、欧州人にドイツをどう思うかと尋ねると話は変わるだろう。 欧州人は依然としてドイツに対する不信感の溝が深い。 韓日間には外交協定(例えば1965年韓日国交正常化協定など)やその他の合意による一時的な解決策があっただけで、根本的な憤怒や敵がい心は全く消えていない。 分析家や政策立案者は、歴史的な怨恨がソウル-東京の関係の土台にあるという現実を認めなければならない。
2つ目、韓日関係は怨恨がどの程度かではなく、その怨恨が実用的な協力にどれほど妨げになるかにかかっている。 群衆が集まれば感情的になり、怒りに満ちた行動ができる。 しかし政府間で額を突き合わせてこうした集団的な感性を克服し、理性的かつお互いの国益に合う行動をすることになるはずだ。
3つ目、これと関連した歴史の最も重要な教訓だ。 歴史問題に関して政治的に最悪な事態は、特定問題において一方が現状況を変えようと試みることだ。 別の言い方をすれば、双方が歴史問題について絶えず不平を言うことはできるが、一方が新しい先例をつくって相手を制圧しようとすれば、いかなる利益もなく関係の悪化を招くだけだ。 現状況の変化は問題を拡大するだけで、解決にはならない。
こうした3つの教訓は最近の事態を分析する基礎となる。 歴史問題は韓日関係で厳格に生きている課題だ。 私が見る限り、最近の韓日間の外交紛争は、双方が現状況を変えようと試みるところから始まっている。 韓日関係はほぼ毎年同じことが繰り返され、ここには一種の均衡がある。 日本の防衛白書と文部省の教科書指針、そして韓国側の憤怒と抗議を誘発する一部の日本政治家の厚かましい発言がそれだ。 これに対する抗議事態は1、2週間ほど韓国メディアのトップタイトルを満たすが、騒ぎがあった後は均衡状態に戻る。
【コラム】韓日問題、歴史の教訓で解こう(2)
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